第二弾:DAコンバーター比較編

今回の機材比較シリーズのメインとなるDJ機材の検証に向けて、先ずは録音する機材を検証し、DJ機材の比較検証に入っていきます。

DAコンバーター各社の音質比較テスト
DAとはDigital to Analogとなり、デジタル音源をアナログ化する変換(コンバート)となります。デジタルデータを実際に聞こえるアナログに変換。
PCにある音源データをプレイする、ライブでPCの音源を再生するなどの際に重要な役割を担います。

テストには敢えてハイレゾではなくCD音源を使用し、元ソースのクオリティを揃えることとしました。

テスト環境はCD音源を定評のあるドライブ(Pioneer製BDR-X12J-UHD)を使用し、Exact Audio CopyにてWave変換したものを各インターフェイスで同データを再生しアナログアウト。その音を録音機としてRME(ADI-2 Pro FS Black Edition)をADとしアナログ入力し、再度デジタルデータ変換させています。
RECソフトはSteinberg社のWavelabを使用しています。

[使用機材]
RME:ADI-2 Pro FS Black Edition
Lavry Engineering:DA11
Antelope Audio: Descrete 4
Solid State Logic:SSL2
Steinberg:UR-RT2
Focusrite:2i2(Gen3)
Yamaha:AG03

[使用ケーブル類]
・USBケーブル
SAEC 0.7m SUPRA-USB2.0-0.7m
SAEC SUPRAシリーズ 高品質 High Speeed対応
・音声ケーブル
CANARE L-4E6S
端子はNEUTRIK NC3FXX-B及びNC3MXX-B、REAN NYS373

[使用音源]
The Jacques Loussier Trio – Little Fugue in G minor
Malia & Boris Blank – Tuner’s Ship
Dave Brubeck – Take Five
Queen – Bohemian Rhapsody

YAMAHA

RME

LAVRY Engineering DA-11

SSL

Antelope

Steinberg

Focusrite

今後の予定

・DJ MIXER比較(ローターリ編、縦フェーダー編)
フォノ・LINEの音質や混ざりを比較

・CDJ比較

・PCDJ比較

・MP3,FLAC,WAV等のサンプリングレートなどの違い

・カートリッジ・フォノイコ比較

・音源データ比較

などを行っていく予定です。

音質比べ 私のポイント(収録エンジニアO2K)

楽器の収録やマイク録りは更に奥深いので
音楽を純粋に聞くという観点での私のポイントです。
出来るだけ良い音で聞ける環境と、ある程度の音量が必要です。

自分が比較しやすい楽曲のある部分のパートを聞き、印象が残っている間に比較機種を聞きます。

先ずは出音を聞いたインパクト、空気感、レンジ
曲の特にキツイ音の部分に歪みなどが出ないか
低域はボヤケていないか、ベースやキックはタイトか、スピード感はどうか
高域はサ行などが掠れていないか、シンバルやハットの鳴りはどうか
各楽器の鳴りや響き
ボーカルの伸びや表現力、奥行きや空気感

単純に良い音というのは難しいと思います。
音楽的な音なのか、解像度が高くクリアなのか
また音を楽しむのと、マスタリング等楽曲制作では選ぶ観点も違ってくるかと思います。
価格と性能のバランスも有ります。

もちろんクラブで音を楽しむには、音圧や体感的な事もありますが
このコーナーでは、良い曲をより良い音で楽しむには をコンセプトにしています。