ジャンルの垣根、世代を超えて未来に繋げる僕らのカルチャー
8月に行われたWOVENの初回から早2か月、第2回目の開催が決定した。前回同様、Studio XとContactフロアのDJセットだけでなく、出演者たちのトークルームも実装される。それに加えて今回はフリーマーケットも設営、その収益の80%はNAACP(全米有色人種地位向上協議会)に寄付される。また、DJ体験ブースの設置も決定した。Studio Xにはmu”he、H.I.D. aka Hideo Kobayashi、Risa Taniguchi、DISK NAGATAKIが登場し、広義のレイヴサウンドを披露。Contactフロアには、Mustache X、andrew、YO.AN、YOUFORGOTが名を連ね、ジャンルを越境するエレクトロニック・ミュージックが鳴らされる。カッティングエッジな音楽を中心に、多角的なクラブの楽しみを実現するのがWOVENである。DJやオーディエンスの立場に関わらず、参加者には様々な楽しみ方をぜひ発見してほしい。WOVENにはGH STREAMINGやMixmag Japanも参画しており、メディアを通してその模様は伝えられる。この時“編成された”ものは、未来でどのような意味を持つだろうか。
H.I.D. aka Hideo Kobayashi
Hideo Kobayashiのテクノ専有名義であり、本人から解離的に発生した。コンピュータ用語のHuman Input Deviceの略称からの引用で、Hideoをアイコニックに亜2ビット化した名称である。フロアにいたクラウドを文字通り狂喜乱舞に追い込む。その後渡米に伴い、国内活動を休止する。帰国の翌年、2007年に発表した「Nagano Kitchen」で世界的に脚光を浴びる。主にヨーロッパを拠点のレーベルよりリリースを続けている。
Risa Taniguchi (Second State | Kneaded Pains)
幼少の頃からクラシック音楽に傾倒し、ピアノをはじめトロンボーンやバイオリン等の管弦楽に慣れ親しむ。東京外国語大学在籍中にクラブミュージックと出会いDJ活動を開始。東ロンドンのアンダーグラウンドシーンで直に受けた影響を軸として、自身のレーベルからトラックのリリースを重ねるなど国内でのキャリアを積む一方、国外でも活躍し着実に全世界からの認知度を高めてきた。中毒性のあるソリッドなアシッドベースと自身の声で構成される唯一無二のトラック群を武器として、世界中に頭角を現しつつある。
DISK NAGATAKI
2009年よりDJとしてのキャリアをスタート。その独自の視点を活かしたユニークなスタイルとカルチャーへの造詣の深さで高い支持を得ており、現在は国内外で精力的に活動中。VERDYの映像作品、Fendi や UNIQLO、adidas、Reebok、Unitded Arrows、EYESCREAM などへのサウンド提供をはじめ、Lava La Rue、Daichi Yamamoto、Miyachi、Yen Townといった幅広いアーティストへの楽曲提供を行っている 。
mu”he (FUSION | PARNASSUS)
東京都内を拠点に活動するDJ/オーガナイザー。テクノとヒップホップ、トラップとドラムンベース、フットワークとトランスなど普段交わらないようなトラックを独自の解釈でミックスする、スリリングで予測できないDJスタイルが特徴。10代当時全盛期を迎えようとしていたエレクトロ、ミニマルテクノなどと同時にIDMやノイズ音楽にのめり込みレコード収集を開始、その後もダンスミュージックとエクスペリメンタル、レフトフィールドな音楽を並行して幅広く掘り進め今のスタイルに至る。
YOUFORGOT (UGFY)
2015年より、音と映像によるアーティストコレクティブUGFYのメンバーとして活動開始。’90’s ヒップホップやデトロイト・シカゴハウスなどのブラックミュージックをバックボーンにテクノ、ヒップホップ、ジャズ、レアグルーヴなどのオブスキュアな生音まで、即興性溢れるディライトフルなブースパフォーマンスでクロスオーバーするヴァイナル・ミュージックマン。世代やジャンルの垣根を超えた大型野外フェスティバルなどにも活動の幅を広げる。
YOUFORGOT (UGFY)
2009年に1stアルバムを〈HOLE AND HOLLAND〉よりリリース。2011年に発売されたV.A「RIDE MUSIC」では自身の楽曲の他にYOKOYOKO、Mamazuの楽曲を手掛け、いずれもBOREDOMSのEYヨなど多数のDJによってプレイされる。SONY、Levi’s、THE NORTH FACE、NYLONをはじめとするCM映像作品のサウンドトラックも制作し、DJとしては都内を拠点に中国やロンドンなど、国内外の現場でプレイしている。
Mustache X (Fake Eyes Production)
2014年に自身のDJキャリアをスタート。彼のバックグラウンドも何もかもが謎のベールに包まれている中でのDJデビューであったが、カリスマ性を感じさせる彼の唯一無二の雰囲気と、彼自身の美学をしっかりと感じさせながらも時代の先端を着実に捉えた踊れる選曲で、瞬く間にブッキングを増やし人気DJとしての認知と評価を得る。
andrew (TREKKIE TRAX)
東京を拠点に活動するプロデューサー/DJ。ヒップホップやR&B、ディスコやファンクを聴き漁った幼少期を経て、高校時代にMPC1000を購入。楽曲制作を始める。卒業と同時にクラブでのDJプレイも開始し、同時期に発足したレーベル〈TREKKIE TRAX〉では現在も主宰の一人を務めている。
ZENTA (Hypnotic Mindscapes)
東京都出身。2012年よりカナダ、トロントにて8年間DJ / プロデューサーとしての活動を経て、2020年秋に東京へ帰還。トロントではレーベル兼プロモーター〈Hypnotic Mindscapes〉主宰の一人として、数多くの海外よりアーティストを招致。2019年にはヨーロッパ拠点のレーベルからCosmic JD & Zenta名義でリリースに加わるなど、プロデューサーとしても積極的に活動している。
mu”he
ZENTA
H.I.D. aka Hideo Kobayashi
YO.AN
Mustache X × YOUFORGOT
DISK NAGATAKI × andrew